体脂肪を落とすために長時間の有酸素運動に取り組んでいる方は多いと思います。「有酸素運動は15分以上行わないと効果がない」という理論のもとに取り組んでおられるためだと思われます。しかし、これに異論を唱える発表がありました。
ルーマニアのブカレスト大学の研究では、有酸素運動は長時間継続するより、短時間で分けて行うほうが効果が高いと報告しています。15分間の有酸素運動を3回/日(1回目と2回目、2回目と3回目をそれぞれ3時間以上の間をおいて行う)週5回行う場合と、45分間/日の有酸素運動を週5回行う場合を比較したところ、前者のほうが体重減少と体脂肪率、体脂肪量の減少が多かったと報告しています。300人の被験者を150人づつに分けて、3か月取り組んでもらった結果、短時間の有酸素運動を分けて行ったグループのほうが体重減少は平均で9.1㎏、長時間の有酸素運動を行ったグループは平均で5.9㎏の減少であったと報告しています。
この結果の理由として、長時間の有酸素運動の場合、継続した運動を行うために脳はエネルギー消費を抑えて、運動継続を達成させようとするためではないかと考えられます。確かに、自動車でも同じ距離、同じ時間走行しても、継続して長距離を走行するほうが燃費は良くなります。自動車と人では、機能的に同じとは言えませんが、似たようなエネルギー消費の作用は十分に考えられます。
ダイエットのために、有酸素運動に取り組むことを考えておられる方で「まとまった時間が取れないから難しい」と思っておられたのなら朗報です。わざわざ運動の時間を作らなくても、通勤の行き返りにそれぞれ10分の歩行、お昼休みに少し離れたところに食事に出かけることでクリアできます。
まずは、取り組みやすいところから始めて、楽しんでダイエットしてくださいね。
by 太久籠
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