筋トレをする上では、ついつい重量や回数にばかり意識が向きがちですが、「TUT(Time Under Tension)」を意識することで、より効率的に筋肉へ負荷をかけることができます。TUTとは、1セットの中で筋肉が緊張状態にある時間のことを指し、筋肥大や筋持久力の向上に大きく影響します。筋の緊張時間によって、パワーアップしたり、筋の生理的発達、筋の持久力などに影響があると研究報告され、米国の陸上競技選手も参考にしている人は多いようです。
一般的に、以下のようなTUTの設定が推奨されます。: 1セットごとの理想的な秒数
筋肥大 :40〜60秒
筋持久力 :60秒以上
筋力向上 :20秒以下
日本ではトレーニングの内容、量、回数、トレーニング全体の時間は重要視されているようですが、1セットのエクササイズの時間には無頓着な人がまだまだ多いです。実際にパーソナルトレーナーに付いてもらって取り組んでいる方でも、1セット時の時間を意識している人は少ないようです。
TUTを取り入れると、今までと違った身体への刺激なります。一般的に、パワーアップには3レップまでが有効されていますが、レップ数をもう少し多いほうが、パワーアップには効果的な方もいると思われます。
また、筋肥大は6~10回の中間回数が効果的と広く認識されていますが、TUTでは40秒~60秒という時間で一番発達すると報告されています。通常のエクササイズでレップ数を10回にしても、時間にして30秒弱にしかならないので、トレーニングしていても、効果が芳しくなかった方はTUTに問題があったかもしれません。
最大筋力を高めるためには、TUTを短くし、爆発的な力を発揮するトレーニングが必要で、目的に応じたTUTの設定が重要です。しかし、TUTを意識しすぎると、オーバートレーニングのリスクが高まる可能性があります。適度な範囲で取り入れる方が良いようです。 by 筋誤労
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