ケガと言えば捻挫や骨折等がありますが、ランニングやスポーツの場面で起こりやすいケガに肉離れがあります。肉離れとは、筋肉が断裂した状態で、少しだけ切れた状態から完全断裂と呼ばれる状態までありどんな切れ方をしているかで重傷度が異なります。主に肉離れが起きやすい部分として、ハムストリングス(太もも裏の筋肉)、内転筋(太もも内側の筋肉)、腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)など下半身の筋肉に起きる事が多いです。まれに大胸筋や上腕二頭筋等の上半身の筋肉でも発生する方もいます。
これらの筋肉に共通しているのは二関節筋という事です。二関節筋の特徴は、二つの関節を跨いでいるので、両方の関節から影響を受けて筋肉を引っ張る力が強くなり、その引っ張られる力に耐えられなくなった際に筋肉が切れてしまいます。
肉離れの原因ですが、
・筋肉の柔軟性の低さや筋力不足
・拮抗筋との筋力のアンバランス
・疲労やオーバーユース(使い過ぎ)
・切り返し動作や急な動作による負担
等が挙げられます。
また、一度肉離れをすると再受傷し易いと言われていますが、原因となる身体の特徴が残っているからです。
では、受傷の確率を下げるには、ウエイトトレーニング等で筋バランスを整え、柔軟性を向上させることが重要です。(他にも適切なフォームや止まったり切り返したりする能力の獲得やアライメントの修正も大切です。)適切なウエイトトレーニングには筋力の向上はもちろんの事、柔軟性の向上にも繋がる事が分かっています。また、伸張性の運動には肉離れの発生リスクを下げるとされています。ハムストリングスならルーマニアンデッドリフト等が代表格です。そして、見逃されがちなのが、共同筋のトレーニングです。ハムストリングスなら大臀筋や内転筋群等の同じ作用を持つ筋肉を使える様にするとハムストリングスの負担を減らすので、肉離れのリスクを減らしてくれます。トレーニングでケガをしづらい身体を手に入れましょう。
by スクープ
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