人間の体の中で膝関節と並んで最大級の関節構造となっている股関節ですが、その構造は骨盤には、おわん型のへこみ、寛骨臼窩(かんこつきゅうか)があり、大腿骨頭が収まるような形で繋がっています。どちらの表面も軟骨組織で覆われ、スムーズに「歩く」「走る」「座る」「あぐらをかく」といった動作を可能にしています。股関節には、普通に歩くだけでも体重の3〜4倍の力がかかると言われています。この力を支えられるよう、股関節には、大腿骨頭を寛骨臼窩へ繋ぎ止めておく靭帯や筋肉が数多く付着しています。
股関節の手術をしたり、股関節に障害を抱えている方は圧倒的に女性が多いと思います。それには明確な理由があり、そもそも股関節を作る骨盤と大腿骨ですが、その骨盤の形が男女で違う事が原因になります。男性の骨盤は、横幅が狭く深い縦長型。一方女性は、妊娠・出産に欠かせない、大きな空間を確保するため、広く浅い横長型になっています。男性より女性の方が骨盤が幅広いため、接続部である股関節が外に広がっている。その結果、大腿骨の付け根から膝にかけて強く角度がつくことになります。また、女性は大腿骨に対して臼蓋(寛骨臼の土手の部分)のかぶりも浅いです。これらが関係して股関節自体男性より女性の方が股関節の可動域(体の構造上の)は大きいですが、その分股関節周囲の筋肉の働きが低下していたり、使い方による偏りなどの影響をモロに受けやすいとも言えます。
ちなみに、股関節の動きにかかわる筋肉は、お尻の筋肉、太ももにつく筋肉(前後、内側)などを合わせるとざっと20種類以上あります。日常の動きでこれらをバランスよく使えていると問題ないのですが、どうしても日常の動きだけで使うには偏りが出てしまいます。だから、筋肉の影響を受けやすい女性は、急激な体重増加や筋肉の偏った使い方にならないために、筋肉をバランス良く使う取り組みや運動が必要と思います。
by コオロギ
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