肩こりがひどくなると頭痛がすると訴える人がいます。肩がこると頸部から肩甲骨周辺、背部の筋肉が硬く緊張してきます。この筋肉は、後頭部に付着しているため、肩のこりが悪化すると後頭部の痛みがでてくることがあります。また、頸の前側の筋肉の緊張で頭痛になることも多々あります。このような頭痛は、緊張型の頭痛といわれるものの1つです。
頭痛の中で緊張型頭痛は、かなり多く存在し、いつもだらだらと痛むような症状が出現します。頭痛が起こっておいるときに姿勢の変化や階段の上り下りといった日常生活動作で痛みが悪化することは、あまりありません。また嘔気があっても軽く、光に敏感になったり音に過敏になるような症状が見られることはまれです。頭痛は、軽度なので気付かない間に多くの方が緊張型頭痛を経験していると思われます。
例えば、せまい飛行機の座席に何時間も同じ姿勢で座ったり、無理な姿勢を続けたりすることで頭痛が発症するような経験をしている方も多いと思います。緊張型頭痛は、生理的に起こる頭痛に近いものと思われます。これらの頭痛は最も頻度の多い頭痛ですが、日常生活にあまり支障がない頭痛なので、この頭痛を治そうという動機で受診される方はほとんどおられません。そして、緊張型頭痛の症状を持つ方は、眼精疲労や強い肩こりを合併している方がたいへん多いです。
症状軽減として、市販薬の鎮痛剤は効果はありますが、緊張型頭痛は日常生活に支障がない頭痛であること、他にマッサージや肩を温めたり、運動をすることでも軽減するという性質や鎮痛剤による副作用などを天秤にかけると初期段階での鎮痛剤はお勧めできません。
緊張型頭痛は、普段の取り組みで解消されることが多いので、こまめに首、肩周辺を動かしたり、習慣的に運動したりすることをお勧めいたします。
by DAIKI
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