「重たい荷物を持って、少し走ったときに腰の片側の上の方が痛くなった。」という利用者さんがいらっしゃいましたが、そのような状態になったこともある方も多いと思います。腰の片側の上の方だけ痛いという症状は、腰方形筋を痛めているかもしれません。
腰方形筋とは骨盤から肋骨下部につながる筋肉で、体幹を支えたり、伸ばしたり、横に倒したり、回旋させるときに働きます。また、呼吸補助筋といって、呼吸を助ける筋肉でもあり、さらに歩行時のバランスを調整してくれる働きもあります。あまり馴染みのない筋肉だと思いますが、呼吸や歩行など、日常生活で重要な役割を果たしているのです。
痛めてしまう原因としては、足を組むなどバランスの悪い姿勢で長く座っていたり、野球等のスポーツで片側だけに回旋していると、片側の筋肉だけ固くなったり、弱ったりしてしまい、骨盤の左右の高さが変わって痛みの原因になります。また、骨盤から大腿骨(太ももの骨)を結ぶ、中殿筋とも密接に関わっています。中殿筋は足を外転(横にあげる)時に働く筋肉ですが、片側の中殿筋が固くなってしまうと、骨盤が傾いてしまい、腰方形筋も片側だけ短縮してしまいます。腰方形筋や中殿筋の片側が固くなることで、骨盤が傾いてしまいます。そうすると片側の腰方形筋にだけ負荷がかかり、腰を痛めてしまうのです。
また、肩甲骨周りの筋肉が硬かったり、肩こりなどの症状もある方も腰痛と密接な関係があります。利用者さんの場合、デスクワークで肩甲骨周りがガチガチになっていたのと、車の運転をすることも多く、偏った姿勢で運転をされていたことで筋肉が緊張していたと思います。それで荷物を持って走った際に、片側に荷重がかかり、痛めてしまったと考えられます。いつもより負荷を少し下げて運動を行いましたが、どの種目も中断することなく行うことができ、運動後は痛みが軽減しました。その週末には趣味であるサーフィンにも行かれて、痛みはすっかりなくなっていたとのことでした。痛みがあるとどうしても動きたくなくなったり、安静にしてしまいがちですが、痛みが出ない程度に動くほうが治りも早く、予防にも繋がります。
by 参鶏湯
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