春の食材は、苦いモノが多いですが、「苦い食材」が、身体の炎症を抑え、胆汁の流れを改善していくことが確認されています。苦いものを食べると、苦さが刺激となって胆汁や唾液、胃酸、ペプシン、ガストリン、膵酵素が分泌され易くなり、下部食道括約筋も強化する働きもあるようです。いくつかの研究によると、苦い食材を実際に飲み込まなくても、ただ味わうだけで効果があると報告されています。つまり、苦い食材は少ない分量でも効果が期待できると考えられます。
野菜の多くは「苦い食材」に分類されます。人間は本来、苦い味を好むようになっていますが、現在の食生活は、その本能を捨てて、代わりに砂糖依存症のような状態になってしまっているようです。どんなにバランスのいい食生活を心がけていても、砂糖依存の食事はすべてを台無しにしてしまうので、色々な病気や健康問題が出現することになっています。
アメリカ人は、年間1人あたり35~70Kgの砂糖を消費していますが、この数字はいわゆる「砂糖」だけで、その他の糖分や精製された炭水化物まで含めるとさらに多くなります。農場でできたものをそのまま食べていた時代は、こんな問題は存在しませんでした。この「砂糖依存症」という問題を解決するカギは甘み以外の味覚を育てることです。人間の舌は甘みだけでなく、塩味、酸味、苦味、旨味も感知できるので、甘いものを減らすほど、甘み以外の味覚がより敏感になります。
「クレソン」や「ルッコラ」などの苦い葉菜類が効果的で、「ホースラディッシュ」にはがんの予防になる成分が含まれています。また、苦いハーブには、苦い野菜や果物と同じように消化を助ける働きがあります。これらをうまく活用すると代謝が良くなり、体の不調も改善されることが期待できます。ダイエットの成果を出したい人、健康体を目指したい人はぜひ試してみてください。
by 珍香鈴
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