我が国が、薬の利用が多いことをご存知の方も多いと思います。インフルエンザ治療薬のタミフルは、世界の消費量の80%以上、抗生物質の消費量も米国より多いことも確認されています。また、日々の薬の利用も40歳以上で、1日に5種類以上利用している人が約25%で、75歳以上になると40%以上の人が利用していると報告されています。この数は、医院や病院で処方された薬なので、市販薬を合わせるともっと多いことになります。
長らく最長寿国として君臨してきましたが、ここ数年我が国より上位に位置する地域も増えてきています。その中で、長寿ランキング世界1位の香港では、多くの薬局が日本のドラッグストアや薬局とは大きく違っています。いわゆる「西洋薬」ではなく、「漢方薬」がズラリと並んでいます。香港では、薬に頼る前に、体に良い食べ物や漢方を駆使して健康を保とうという「医食同源」の考えが根付いており、日本人のように気軽に薬を利用しません。つまり、「薬をたくさんのむ=健康になる」というわけでは決してないことを理解しているようです。
ある雑誌で、薬のプロフェッショナルである医師や薬剤師の計200人に大規模なアンケート調査を実施したところ、日本人が知らない「薬の真実」が浮かび上がってきました。たとえば、〈これまでに『実は効かないのに』と内心思いながら患者に薬を処方、または購入を促したことはありますか?〉という質問に対し、「ある」と答えた薬のプロは、なんと半数以上もいたことに驚きを隠せません。しかし、日本人の間でも、薬に対する不信感がないわけではないですが、まだ少数です。更に、医療従事者の派遣サービスなどを行っている企業が、15年間に渡った調査では、「処方された薬について『効果があまりない』と感じたことがある人」は約6割以上いたこと、製薬会社の調査でも年間1,000億円分以上の薬が、処方されたにもかかわらず捨てられていると確認されています。利用する人が、医師任せにしないで、自分が服用する薬を自分でもしっかり確認するようにしたいですね。
by グランブラー
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