スポーツ活動中や日常生活中の歩行時に、足関節を内側あるいは外側に捻って、足首の関節を支えている靭帯や関節包が損傷することを足関節捻挫と呼んでいます。足関節捻挫のほとんどは内側へひねって受傷するため、外くるぶし尖端の前方に位置する前距腓靭帯に損傷が起こることが多く、くるぶし周辺が腫れて、痛みが出ます。
足関節には、前距腓靱帯・踵腓靭帯・後距腓靭帯の総称である外側靭帯のほか、内側の三角靭帯や、前方の前脛腓靭帯、後方の後脛腓靭帯といった靭帯があります。関節をひねった方向や、受けた外力の大きさによって、損傷が起こりやすい靭帯の種類は異なります。足関節捻挫は、靭帯が引き伸ばされる程度の1度捻挫、靭帯の一部が切れてしまう2度捻挫、断裂してしまう3度捻挫に分類され、重症度により治療法や治癒までの期間も変わります。痛みの種類や程度はさまざまで、安静にしていても痛む場合、動かすと痛む場合、外くるぶし周辺を押したときにと痛みが生じる場合などがあります。また、損傷部位に熱感や皮下出血が生じることもあります。なお、捻挫の程度や損傷した靭帯によっては、痛みを感じにくいこともあります。
診断時には、受傷時の状況や関節をひねった向きなど、圧痛や腫れの有無、徒手的に靭帯の緩みの程度などを確認します。また、骨折していないかどうかを確認するために、必要に応じてレントゲン検査が行われることもあります。医療機関では、靭帯が緩んでいる1度捻挫や一部が切れている2度捻挫の場合は、ギプスやサポーターなどを用いて内外反の制動をかける処置をします。また、靭帯が断裂している3度捻挫の場合には、数週間ギプス固定を行い、不安定性が大きい場合には手術が選択されることがあります。
早期回復には、痛みのない範囲で、動かすことです。絶対安静は、回復を遅延させてしまいますので、受傷後から無理のない範囲で動かすようにしてください。
by ベクトル
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