運動をして身体を動かすと脳の働きが向上する事が確認されています。理由としては、運動をすることにより記憶力と認知能力を高める脳由来神経栄養因子(Brain Derived Neurotrophic Factor: BDNF)という物質が筋肉から分泌されます。BDNFは記憶を司る海馬や大脳皮質、大脳基底核を活性化させて、機能アップさせる作用があるためです。
また、ドーパミンの分泌によってやる気や意欲が掻き立てられ易くなったり、インスリン様成長因子(IGF-1)は、認知機能改善に関与する神経栄養因子ですが、こちらも運動によって増加する事が確認されています。
筋肉と脳は相互作用(通信機能)があり、筋肉が働く際には電気信号が出ています。つまり、筋肉を動かす習慣=運動、筋トレを行う習慣がある方は筋肉の働きが活性化するのはもちろんの事、脳の働きも向上(維持)していく可能性が高いと言えます。
上記の筋肉から放出される物質等の総称をマイオカインと呼ばれていて、分泌される事で身体や脳に好影響がある事が確認されていますが、他にも脳に好影響を与えるとされる物質があります。
それは「乳酸」です。乳酸は古くから疲労物質との扱いを受けていてあまり好印象ではありませんでしたが、近年では疲労物質ではないというのが定説です。そして、最近では乳酸が脳のエネルギー源にもなって認知機能に貢献する事も確認されています。乳酸は筋トレや走る等の少し強度の高い運動で増える物質なので、スポーツ等をしている方に若々しい方が多いのはこの影響もあるかもしれません。
ただ、薬物等を用いて筋肉を増やしたりしても脳への好影響は少ないのと、身体への負担を考慮すると闇雲に運動すれば良い訳ではありません。正しく無理の内容に身体を動かすことで、脳の働きは良くなりますが、かなり難しく、分からない方は多いと思います。そんな方は、当方に相談していただければと思っております。
by スクープ
クリックしていただくと順位が確認できます。
