糖尿病は、予備軍(可能性を否定できない人)も含めた患者数が20年前と比べてなんと約1.5倍にまで増えています。また、腰痛や肩コリは以前からある不調ですが、これらの症状を訴える人も増加しています。これらも現代人の運動不足が大きく影響していると言われています。約8割の人に運動習慣がなく、しかも日常の活動量も減っていることが、いろいろな病気の発症と関係しているので「運動不足病」と言えると思います。
しかし、運動不足が深刻な問題となっているのは日本だけのことではないようです。世界の全死亡のうちの9.4%が身体活動不足(Inactive)、つまり運動不足が原因であると報告されています。そして、この9%という数字は、喫煙が原因の死亡者数に匹敵し、危機的な状況をこの研究報告では「運動不足病は、世界的に大流行している“パンデミック”状態である」と表現しています。因みに、この9.4%という数字、日本人においては16%とさらに跳ね上がります。
成人男性の肥満者(BMI25以上:BMI=体重〔kg〕÷身長〔m〕×身長〔m〕)の割合は、30年前には17%程度だったのが、2006年以降は約2倍の30%程度に増加しています。飽食の時代のためと思うかもしれませんが、実は1日当たりの摂取カロリーの平均(20歳以上)は、30年前の約2100キロカロリーと比べて、2013年では約1800キロカロリーで、摂取カロリーはむしろ減少しています(国民健康・栄養調査)。それでも平均体重が増えているのは、「動物性脂肪の摂取割合が増えた」ことと、消費カロリーの減少、つまり「動かなくなっている」ことに原因があるようなのです。
肥満はさまざまな疾患のリスクを上げます。「内臓脂肪の増加」が糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞などの原因となることはご存じのことと思います。肥満は見栄えが悪くなるだけの問題ではなく、確実に健康を害するリスクを上げてしまいます。
by グランブラー
クリックお願いします。
コラム
COLUMN
CONTACT
お問い合わせ・ご予約はお気軽にどうぞ
お問い合わせフォーム
06-6645-5885