大正製薬から内臓脂肪の減少薬が、4月から発売されるニュースをご存知の方も多いと思います。腹部が太めな方の内臓脂肪および腹囲の減少の効能をもつ日本初の内臓脂肪減少薬とのことで、話題になっています。通常、食事中に含まれる脂肪は、脂肪分解酵素リパーゼによって分解され、吸収されますが、この薬の服用によって、有効成分オルリスタットがリパーゼに結合し不活性化することで脂肪の分解を阻害し、脂肪の一部はそのまま便として排出されるようです。
また、米国で人気の痩せ薬のウビーゴは、日本では承認されていませんでしたが、2月から承認され保険適用となります。しかし、高血圧、脂質異常症、2型糖尿病のいずれかの病気があり、肥満に関する健康障害が2つ以上あるという条件があります。そして、大正製薬の発売のモノも要指導医薬品のため、薬剤師がいる薬局・薬店のみで購入できる製品で、購入するには一定の条件を満たしていることが必要となります。効果があると話題になっていますが、副作用の詳しい説明がありません。
基本的に体に蓄えられる脂肪は、エネルギーとして使用できる脂肪分子の一種であるトリグリセリド(中性脂肪)という形で貯蔵されます。人が食事から摂取する脂肪の約95%はトリグリセリドで、摂取して消費されなかったエネルギーもトリグリセリドに変換されます。トリグリセリドは、脂肪細胞に取り込まれて、主に皮下脂肪または内臓脂肪として体の脂肪組織に貯蔵されます。
運動するとトリグリセリドは、遊離脂肪酸とグリセロールという化合物に変換され、血流に乗って筋肉に運ばれます。運動のために筋肉に供給されるエネルギーは、基本的には体内のあらゆる脂肪から運ばれてきますが、内臓脂肪から優先に消費されることが確認されています。安全か分からない薬で脂肪を減らすより、適度に身体を動かして、夕食を少し減らしていただくことで、安全に体脂肪は減らすことができますよ。
by 参鶏湯
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