老化を防ぐ研究が着実に進んでいます。米ワシントン大学の研究チームが、老化を抑える働きの長寿遺伝子のつくる酵素がカギを握っていることを確認しました。マウスでは、この酵素の効果を確認しており、「人間でも2~3年で証明できて、死の直前まで健康に生きる『ぴんぴんころり』が増えるはず」と述べています。
また、米スタンフォード大学の研究者は、ブタの体内で人の膵臓の作製を目指しており、膵臓ができないように遺伝子操作したブタの受精卵に、人のあらゆる細胞に育つiPS細胞を混ぜれば、生まれたブタの体内に人の膵臓ができると考えています。更に、iPS細胞で軟骨を形成することにも成功し、治療適用も可能になってきたと報告されています。
狩猟採集社会では、多くの人がケガで命を落としました。そして、農耕社会に移り、20世紀に抗生物質が見つかり感染症が激減し、平均寿命は、記録が残る約300年間で40歳弱から80歳超まで延びました。人口学の専門家は「人間は最期まで健康で潜在能力を最大限発揮しようとする稀有な生物になりつつある」と解説しています。
老いの抑制、臓器の交換、そして脳と機械の融合が進めば、2050年には、不老不死に近づき、「老後」が死語になるかもしれません。そして、「支える側」として働き続けることが求められ、社会保障の考え方そのものも変化を求められます。
長寿になって、健康で、豊かに暮らせるなら、すごく良いことと思いますが、それに伴って色々な課題も出てきます。古代ローマの哲学者のセネカは「私たちは命の短さを嘆くわりには、たいしたことに命を使っていません。」という言葉を残しています。肝に銘じたいと思います。
by 珍香鈴
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