関節リウマチは、本来自己を守る免疫反応で発症する自己免疫疾患で、関節の内面を覆っている滑膜が侵され増殖する「滑膜炎」になっていきます。日本では、人口の約1%がかかる比較的頻度の高い全身性免疫疾患で、男女比は1:4で女性の患者が多い病気です。初期症状としては、「朝のこわばり」と言われる症状が出現し、手を握ることが困難になります。そのうち関節痛がおこり、手や足の関節がおかされ、次第に手首・肘・膝など体に近い大きな関節に痛みを感じるようになり、倦怠感や疲労感といった症状も起こります。関節炎が進行すると関節そのものが変性していき、最終的には滑膜細胞の増殖や軟骨が破壊され、骨と骨とが直接接した強直という状態になります。こうなるともはや関節を動かことができなくなります。
診断基準は下記の7項目があります。
このうち4項目を満たせば関節リウマチと診断されます。治療方法は、抗リウマチ薬(DMARDs)や非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAIDs)を投与し、病気そのものを弱めたり痛みを緩和させることが一般的です。関節リウマチの治療薬として使用できるものは5種類ありますが、疾患そのものを治す治療は現段階ではなかなか難しいそうです。
薬には必ず副作用があるので、薬の服用が決して身体にプラスに作用することにはなりません。そして、関節軟骨は血管も神経もないので、その新陳代謝に必要な酸素や栄養素は、「関節を動かすこと」で軟骨細胞に届けられます。自己免疫疾患ということを考えると運動することで、免疫反応の改善が期待できるので、無理のない状態で運動することで改善に繋がる可能性は十分に期待できます。どんな運動をして良いか分からない時は、ご相談ください。
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