「遅い時間帯に食事をするのは健康に悪い」というイメージは多くの人の共通認識だと思います。では、具体的にどう体に悪いのでしょうか?何よりも明らかに言えることは、寝る直前はどうしても「エネルギーの消費が減る時間帯である」ということです。食事をとっても、ただ眠るだけなので、食べた分のエネルギーは活動源として使われる分が少なくなります。使われなかった余剰分は脂肪として蓄積されやすくなるので、「食べてすぐ寝ると太る」と言われるのは当然のことで、「食べたら寝る」という相撲部屋の力士の生活サイクルは見事に当てはまります。
そして、脂肪が蓄積されることで起こるのは、見た目の問題だけではありません。「生活習慣病」のリスクがあがります。つまり、糖尿病や心臓病、脳卒中、さまざまながんなどの病気リスクが、遅い時間帯の食事によって軒並みあがってしまうということです。慢性的に食事時間が遅い人は、体形の心配だけでなく、長期的な健康についても注意する必要があるでしょう。
夕食の時間帯がどうしても守れない人は、まずは生活リズムを整えることを意識してみましょう。食事時間がバラバラな場合は、朝・昼・夕食の大体の時間を自分の中で決めて、なるべく一定になるように揃えるだけでも、かなり効果的です。それでもどうしても夕食を食べるのが遅くなってしまいそうな場合、夕食を2分割しましょう。残業が始まる前に、おにぎりなどのカロリーのあるものを先に食べてしまうのです。就寝前は野菜など、カロリーが少ない割にお腹にたまるものを少しつまむ程度にするという方法もあります。
自分自身の生活で無理なく続けられる健康的な食生活を送れるよう、ぜひ工夫してみてください。
by chirune
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