体調がすぐれず食欲のないとき、日本では昔からお粥を食べることを勧められます。その理由として「お粥は消化がよく、胃腸への負担が少ないから」と思っている人が少なくありませんが、これは誤解です。お粥は胃腸の負担を和らげる食べ物ではありません。胃腸の負担を和らげたいのであれば、むしろご飯をよく噛んで食べたほうが良いのです。
食べ物を歯で細かくかみ砕くと、唾液と混ざって適度に水分が増し、飲み込みやすくなるだけでなく、唾液には消化酵素のアミラーゼが含まれるため、体内での消化や吸収を促進するという重要な働きをします。噛めば噛むほど唾液の量が増えるので、よく噛んで唾液をたくさん出すことが大切です。つまり食べ物を良く噛むことによって、これらの消化酵素と御飯が混じりあい、消化が良くなるわけです。しかし、お粥はほとんど噛むことになしに食べることができます。消化酵素とお粥が混じりあうことがほとんど無いので、消化は良くないです。
また、お粥は柔らかく噛む回数が少ないため、満腹中枢が刺激され難いという特徴があります。茶碗半分以下の米量でも、おかゆにしたらお腹いっぱい食べられるので良いと思っているようですが、お粥だとすぐにお腹が空いてきます。
お粥は水分が多いせいで、一時的にはお腹が脹れるので、満腹感をもたらしますが、胃の働きが鈍くなります。というわけで、お粥は消化によくありませんが、メリットもあります。ご飯を噛むほどの元気がなく、食欲もないときに、とにかく胃袋に流し込める食べ物としてはありがたいのです。夜は、食事をした後は寝るだけなので、カロリーの消費量が少ないので、カロリーの低いお粥に置き換えるのは、良いと思います。しかし、胃腸に負担をかけないためには、咀嚼することが一番大切です。体調が悪くお粥を食べるなら、お粥こそ噛むことが重要です。
by 珍香鈴
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