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下肢静脈瘤は、女性に多い?

 下肢静脈瘤は、脚の表面近くを通っている静脈がこぶのようにボコボコと盛り上がる、あるいはクモの巣状または網目状に浮き上がる状態のことを言います。下肢静脈瘤は、急に悪化したり命にかかわることはありませんが、足のだるさや、むくみなどの症状が慢性的におこり生活の質を低下させてしまい、身体全体への負担となります。
 血管には、心臓から血液を体中に送り出す「動脈」と、各組織や器官で使われた血液を心臓に戻す「静脈」があります。分かり易いイメージとしては、動脈は飲料水としての上水道で、静脈は飲料水や雨水などを流す下水道と捉えていただくと良いかもしれません。
 下肢(脚)は身体の中でも下部にあるため、心臓や血管の力だけでは血液を心臓まで戻すことは困難なので、身体の筋肉のポンプ作用によって静脈の血液を流しています。また、静脈には、血液が逆流しないように弁がついており、この弁が正常に機能している限り血液の逆流を防ぎながら血液を心臓に戻してくれます。歩く、走るなどの足の筋肉の動きは、「筋肉が縮む→静脈が圧迫される」「筋肉が伸びる→静脈が緩む」ポンプのような働きとなって血液を心臓に送り返すことが出来ます。しかし、この動作が少なくなったり、滞ると静脈に血液が滞留してしまいます。また、静脈には弁があるために血管の弁の間に血液が溜まりボコボコと連なったコブができてしまうのです。特に女性は、男性より筋肉の働きが弱いので、起こり易くなるかもしれません。
 下肢静脈瘤を予防するには、長時間同じ姿勢でいないことが重要です。例えば、座っている時に1時間に一度は立ち上がって、踵を上げたり降ろしたりする、つま先立ちの運動を10回程度繰り返してください。この運動でふくらはぎの筋肉が収縮と弛緩を繰り返し、筋ポンプ作用で血液が押し上げられます。他にも、その場で膝をなるべく高く持ち上げ、足踏みを繰り返すこともお勧めです。当方で運動に取り組んでおられる方の中には、実際に下肢静脈瘤のボコボコが消失しておられます。強力な着圧ソックスや病院での治療よりも、運動に取り組むことで身体は正常な機能を取り戻してくれるので、それを選択していただければと思います。
by ガッキー
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