一般的に何を食べるかは、歯の種類と配列を見れば、食べるべきモノが見えてきます。歯の種類には主に3種類あります。
・臼歯・・・・・・穀物や豆類の歯で、「臼」のような形は、植物や穀物・魚肉をすりつぶすのに適しています。
・門歯(切り歯)・野菜用の歯で、薄くて四角いのは、植物や果実、海藻を噛み切るのに適しています。
・犬歯・・・・・・肉食用の歯で、尖った三角の形は、肉を噛みちぎるのに適しています。
例えば、草食動物の馬やウサギは、切歯や臼歯なので植物しか食べないのに対し、肉食動物のライオンは全て犬歯なので肉しか食しません。歯の構造は動物にとって、その歯に適したものを食べるように、備わっていると考えられます。
さて、人間の歯の内訳は、臼歯 → 20本、 門歯 → 8本、 犬歯 → 4本で、その対比は5:2:1となります。つまり、肉や魚を「1」食べるとしたら、その2倍の野菜と5倍の穀物を食すのが理想的な食事のあり方だということになります。また、日本人は元々農耕民族ですので、欧米人の狩猟民族に比べると腸の長さが長いと言われています。日本人の身体は穀類の炭水化物を消化する機能に優れている反面、肉類や乳製品の消化には慣れていないため、取り過ぎると腸内環境が悪くなり、生活習慣病を発症する傾向が高くなります。日本人にとって消化吸収の良い食材を中心に摂ることによって、大腸の負担も軽くなり、便秘知らずの腸となって、免疫力や基礎代謝力、体温が上がり、健康的な毎日を過ごせるようになります。
そして、「一汁三菜」とは「ご飯」と「汁」と「香の物」に、いくつかの「菜」が添えられるという組み合わせです。米を炊いた「ご飯」、昆布や鰹節などでとっただしを、味噌や塩などで味付けした具入りの「汁」、塩漬けやぬか漬けなどの「香の物」、焼き物や煮物や和え物などの「菜」の要素で構成されます。ご飯を白米ではなく、玄米食(発芽玄米や白米と混ぜても良い)にすることで、米自体がもつ栄養価を丸ごと摂取できる利点があります。性別や年齢に応じて、ご飯の量でカロリーを調整するのが和食の基本的な食べ方となります。身体に合った食べ物が、健康に繋がるので、栄養素だけに振り回されない様にしてくださいね。
by 頃僕来
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