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地表温度は高い⁉

 天気予報で発表された気温と実際の街中での気温差に不思議に思っておられる方も多いと思います。一般的に気温を計測するのは、周囲は緑に囲まれた場所が選択されます。緑豊かな場所が選ばれて、まちなかで気温を測らないのは、理由があります。気温は文字通り、空気(大気)の温度のことです。気象庁では、地上の気温は、太陽光が直接あたらない場所で、照り返しなど地表面からの影響が少なく、風通しのよい場所で、地上から1.2~1.5メートルの高さで測ります。地表付近の気温は、地表面の影響を受けます。あまり地表に近い所で測ると、地表の影響を強く受けすぎてしまいます。気温が周囲の環境に影響されないように、温度計は平らで開けた場所に設置されています。つまり、都会の気温も、この静かな環境で観測された気温なのです。
 この夏、各地で35度以上の猛暑日が続いていますが、自分の所持する温度計や車の温度計ではもっと高い数値になっています。天気予報の気温は、記録的に高いと言われていますが、実際に感じる暑さは、発表されている温度よりも高く、実際にまちなかでは気温はもっと高い数値になっています。それはアスファルトや建物、エアコンの室外機、自動車の排気ガスなどの熱も一緒に観測してしまうからです。この温度は、人が感じる暑さに近いかもしれませんが、空気の温度ではなく、天気予報が求める気温とは違ってしまうのです。
 気温を、地上から1.2~1.5メートルの高さで測るということは、これは、大人が感じる気温ということができます。夏の暑い日は、日射が強く、地表面からの照り返しがあり、地表面ほど温度が高くなっています。つまり、一緒に散歩していても、親と子、犬は、地上からの高さが違うために、別々の気温を感じています。大人が暑いと感じている時に、子供や犬はもっと暑く感じているので、一緒にでかけるときは、このことに気をくばる必要があります。
by 珍香鈴
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