人の身体の背骨には、生理的湾曲という脊椎を横から見るとカーブが確認できます。首の骨(頚椎)は、前にカーブ(前弯)し、胸椎は後ろにカーブ(後弯)、腰椎は前にカーブ(前弯)、仙椎は後ろにカーブ(後弯)し、全体的に緩やかなS字カーブになっています。また、骨盤の傾き方も真直ぐでなく、緩やかな前傾となっていますが、身体の使い方によって、前傾が強くなり過ぎたり、おしり側に倒れる後傾してしまう方もいます。背骨も同様に使い方によって、脊椎のカーブの曲がり度合いや伸び度合いが変化します。
よく知られている猫背やストレートネックなどの状態、スウェイバック(骨盤後傾と猫背)、カイホロードシス(骨盤前傾と猫背)、フラットバック(骨盤後傾と胸椎上部の後弯、胸椎下部の平坦、腰椎の前弯現象)というように様々なパターンがあります。そして、上半身の姿勢だけでなく、O脚、X脚、膝や股関節の痛みや扁平足、外反母趾など下半身へも影響します。これらは、良くない姿勢、同じ姿勢を長時間取り続ける事や運動不足、偏った動き方などにより脊椎や筋肉のバランスが崩れて、柔軟性、筋力低下が原因となります。
見た目が悪くなるだけでなく、自律神経、呼吸や内蔵機能への影響、一部の筋肉、関節への負担の増加から痛みや疾患に繋がってしまいます。現代生活では、生活の中に身体全体を使った動きがほとんどないので、同じ筋肉ばかり、同じ部分に負担が集中してしまっています。身体全体をバランス良く使えるようになると、身体の生理的湾曲などが良い状態で保たれて、身体は本来使うべき筋肉や関節の動きを発揮することができます。
その脊椎や骨盤を支えてくれるのは、なかなか意識しづらい身体の奥にあるインナーマッスルの働きも関わっています。これらの筋肉と合わせて、使いづらくなってしまい易い脚の後ろ側のハムストリングス、臀筋群、背筋群の働きを意識し、バランス良く身体が使えるようになると身体が楽になるだけでなく、見た目も良くなりますよ。
by トッポギ
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