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運動連鎖

 運動連鎖とは、身体のある部位の動きや姿勢の変化が、隣接する部位に影響を及ぼし、その影響が連鎖的に伝わる現象のことを言います。関節や筋肉が協力して動作を実現するために、単一の部位だけでなく複数の部位が連動して働くことです。例えば、手を挙げるという動作では、肩関節の動きが手の動きに繋がりますが、その際に肩甲骨や鎖骨、周囲の関節も一緒に動く事で動作の達成(手が挙がる)が可能になります。そして、この運動連鎖は動作はもちろんですが、姿勢にも大きく関係しています。
 例えば、骨盤が前傾している方の場合、股関節以下の骨や関節などが、影響を受けて下記のような内側へと捻れた状態を構成していきます。
股関節:屈曲・内転・内旋
大腿骨:後方・内側・内旋
膝関節:伸展・外反・外旋
脛骨:後方・内側・内旋
足関節:底屈・回内
前足部:回外
イメージは、女性の方に多い反り腰と内股(X脚)がセットになっている様な姿勢が分かり易いです。
 逆に骨盤が後傾している方は、股関節以下の骨や関節などは、下記のような外側へと捻れた状態を構成していきます。
股関節:伸展・外転・外旋
大腿骨:前方・外側・外旋
膝関節:屈曲・内反・内旋
脛骨:前方・外側・外旋
足関節:背屈・回外
前足部:回内
ご年配の方にいらっしゃる、背中が丸まっていてガニ股(O脚)になっている様な姿勢をイメージしていただくと分かり易いと思います。
 他にも細かい運動連鎖や上半身にも運動連鎖が起きます。難しい内容ですが、「反り腰」や「猫背」「肩が上がらない」等々の原因は別の部位も関わり合いがある事が多く、周囲の関節や骨のポジションや状態が良くない事で連鎖して姿勢が悪くなったり、痛みが出たりしています。骨や関節の動き、安定関わっているのが筋肉という事を考えると筋肉のアンバランスが原因とも考えられます。全身をバランス良く、偏りを減らす様な取り組みをしてあげると身体のトラブルは改善され、起こり難くなります。ただ、自分独りでは難しいので、信頼できるトレーナーを探すことが大切です。
by スクープ
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