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食事バランス

 パンは手軽に食べられて便利ですが、アミノ酸バランスはお米のほうが良いです。また、小麦を粉にして作るパンと違って、お米は粒のままなので、糖質が水をしっかり抱え込み、同じカロリーでも食べ応えがあり腹持ちも良いのです。ごはんがどんなおかずとも合うのに対し、パンが卵やソーセージなど、脂質の多いおかずと相性がいいのも要注意点です。
 そして、日本人の腸内環境が良い理由のひとつに、昔から食物繊維をしっかり摂ってきたことがあげられます。しかし、現在食物繊維の摂取量は60年前と比べると3分の2に減ってしまっています。健康のために野菜を食べようという意識は高まっているのに食物繊維の量が減っているのは、穀類(お米)からの摂取が3分の1にまで大きく減ったことが原因です。現在の腸内環境を守るためには、白米に加えて、玄米、大麦、雑穀などの穀類をしっかり食べることが大切です。
 次に、たんぱく質の摂り方については、動物性たんぱく質は魚から摂るのが良く、肉は少しくらいにしておく方が良いようです。肉は脂肪分が多く、体内でのコレステロールの合成を高めるなど心配な点が多いですが、週に一度くらいのバランスで摂るのが良いと思います。また、大豆に含まれる植物性たんぱく質は質のよいたんぱく質です。1980年代に、動物性たんぱく質と植物性たんぱく質の摂取比率が1対1になったのですが、この頃から日本は長寿世界一になっています。
 一食の献立を考えるとき、炭水化物、たんぱく質、脂質の割合は、日本糖尿病学会の指針によると、全カロリーのうち約60%を炭水化物から摂取することが推奨されています。また、現在約27%を占めている脂質を1970年代の20%以下まで減らすようにすることで、生活習慣病の予防や対策になります。そして、その残りをたんぱく質と考えると、炭水化物:脂質:たんぱく質の理想的な摂取比率は4:1:2くらいが、摂取カロリー全体に占める比率で、量も少なめにすると良いと思います。三食のバランスについては神経質になりすぎず、日本人が慣れ親しんで、身体に合った和食中心の食生活を心がけることが、健康の近道となります。
by グランブラー
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