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骨格筋について

 身体活動は、安静にしている状態よりも多くのエネルギーを消費する全ての動作のことで、日常生活での労働、家事、通勤・通学等の「生活活動」と、体力の維持・向上を目的に、計画的・継続的に実施される「運動」の2つに分けられます。それらは、筋肉系統、神経系統、骨格系統が協調して働くことで成立しています。
 筋肉は、身体全体に拡がっていて、身体を動かすだけでなく、身体の色々な機能を担っています。これら全般の筋肉の働きを筋収縮または筋活動と呼んでいます。筋肉には、大きく3種類に分類され、一つが平滑筋で血管、消化管、膀胱、子宮など体の内臓や血管の壁を構成し、二つ目は心筋で心臓の収縮、弛緩で血液循環に作用し、三つ目が骨格筋で、この骨格筋の働きによって、一般的な運動や生活動作も含めた活動が可能になっています。
 骨格筋には筋線維の収縮速度の違いによって、速筋(白筋)と遅筋(赤筋)に分類されます。遅筋の特徴は、疲労耐性が高いですが、あまり強い力が発揮できません。だから、遅筋線維の割合が高い人は、長距離走や長時間の運動が有利だと言われています。
 速筋の特徴は、遅筋とは逆に強い力が発揮できるけれど、持続時間が短いことです。だから、速筋繊維の割合が高い人は、瞬発力やパワーを必要とする運動が有利と言われています。 速筋は、2つに分けられ、タイプⅡa線維は、中間筋などとも呼ばれていて、有酸素能力と無酸素性能力を併せ持つので、持続時間は少し長いですが、タイプIIb線維は、爆発的な力は出しますが、すぐに疲労してしまいます。
 しかし、筋線維は分類されていますが、遺伝的な要素もありますが、生活習慣、運動の取り組み方で変化します。つまり筋線維は受けた生理学的ストレスに対して適応し、定期的なトレーニングや刺激によってサイズや割合が変化します。例えば、遅筋線維を高頻度で継続すると中間筋が遅筋に置き換わったり、遅筋の割合が高くなります。速筋線維の変化も、以前は起こらないと言われていましたが、中間筋がタイプⅡ繊維に変わると報告されています。ヒトの身体は、どのような生理学的ストレスを受けるかで、筋肉も変わっていくようです。
by アイフェット
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