打撲や捻挫をした時にRICE処置を行った人も多いと思います。
・Rest(安静) ・Icing(冷却) ・Compression(圧迫) ・Elevation(挙上)の頭文字をとってRICE処置と名付けられています。
このRICE処置は、急性外傷の際の基本的な応急処置方法とされていて、早期にRICE処置を行うことで、内出血や腫れ、痛みを抑え、回復を助ける効果があると言われていました。しかし、人間本来の回復機能のことを考えると果たしてこれは合っているのかと疑問に思えます。
RICE処置は、スポーツ現場で、経験的に取り組んでこられた方法で、「すぐに処置をして続行させたい!」「次の日も試合が続いて、なんとしても出場したい!」というならば、この対策も止むを得ないのかもしれません。しかし、一時凌ぎにしかならず、回復は遅延することになります。
身体の機能を活かして早期回復させるなら、今はPEACEが良いと言われています。
Protection(保護):受傷後数日(1~3日間)は痛みが強まる活動・動作は避けます。
Elevation(挙上):患部を心臓よりも高く挙げて過度の腫脹を抑えます。
Avoid Anti-inflammatories(過度な抗炎症回避):炎症(腫れや熱感・痛みなど)は本来損傷した部分を治すための反応です。過度の消炎鎮痛薬の服用やアイシングは組織治癒の観点からは悪影響を与える可能性があります。
Compression(圧迫):伸縮性バンテージやテーピングで適度に圧迫して過度な腫脹を抑えます。
Education(教育):患部の状態に最も適した対処法をケガをした方にお伝えすることで、過剰な薬の服用や医療従事者に頼りきった受け身的な治療を避けるようにします。
そして、PEACE処置が終わったら、LOVE処置に移行します。身体の炎症は、回復させるために起こっている反応です。生体の反応に準じた対応にする方が早く良くなりますよ。
by 参鶏湯
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