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テニス肘

 テニス肘(上腕骨外側上顆炎)という傷病をご存知の方も多いと思いますが、具体的にどんな痛みや状態まで知っている人は少ないと思います。まず、テニスをやっている人がよく傷める部分に痛みがあるとテニス肘と呼ばれます。テニスをやっていなくても、日常生活でその症状が出ることがあり、重いものを持つ、鍋を振る、タオルを絞るなどで痛みが強くなります。
 典型的な症状としては肘の外側から前腕の辺りに痛みが出たり、握力の低下が出てくることもあります。原因は、痛みが出る部分に付着している前腕伸筋群の使い過ぎや好発年齢が40~60才代ということもあり健付着部の退行変性(新陳代謝の低下により、体の細胞、組織、構造の機能が少しずつ衰えて戻らない)と言われています。
 テニス肘と呼ばれるテニスとの関わりが多いと考えられている前腕伸筋群の一つで短橈側手根伸筋です。短橈側手根伸筋は、テニス動作で高い筋出力が認められること、片手バックハンドストロークで大きなストレスがかかり易くなります。
 予防や改善のためには、短橈側手根伸筋のストレッチや前腕の筋力トレーニングが大切と書かれているモノが多かったですが、それだと更に強い負荷には耐えられず、またストレッチや筋力トレーニングを増やすといったイタチごっこになってしまうので、効果が低いように思います。それよりも根本的な原因に対処する必要があります。
 肘に負担がかかる要因として肩甲骨の動きが悪いことが考えられますので、肩甲骨周辺の安定性や可動性を高める必要があります。また、手の握りでは、親指、人差し指でなく、小指側を意識して握ることが大切になってきます。テニス肘は、テニスが上手な方はあまり発症していないのは、肩甲骨の動きが中心になっていて、しっかりと小指側で握っているからだと思います。肘の痛みは、その部分だけを見るのではなく、肩甲骨やその周辺の連動性に注意して、身体全体を見直す必要があります。
by 梅おにぎり
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