最近サウナが流行っていて、「心身が整う」と言われていますが、サウナ以上に心身が整うのがトレーニングです。
トレーニングというと、筋肉を鍛えて体を引き締めるためにするものというイメージが強いですが、実は身体だけでなく、心の健康にも深く関わっています。その鍵を握るのが、「マイオカイン」という物質です。マイオカインとは、筋肉を動かすことで分泌されるホルモン様物質の総称で、私たちの体と心の状態を調整する働きも持っています。トレーニング中に筋肉が収縮すると、このマイオカインが血流に乗って全身に広がり、脳の神経細胞を刺激し、ストレスを和らげたり、気分を安定させたりする効果が生まれるのです。
特に注目されているのが「BDNF(脳由来神経栄養因子)」と呼ばれるマイオカインの一種で、脳の神経細胞を成長させて、うつ症状を軽減する働きを持つことが研究で示されています。
トレーニングで筋肉を動かすことは、まさに“脳の健康づくり”でもあるのです。また、トレーニングマシンを使ったトレーニングでは、フォームを安定させやすいために、安全に集中して取り組めます。ウエイトを動かす感覚に意識を向ける時間は、雑念を手放し、呼吸と体の動きに集中する“動く瞑想”のような効果をもたらします。心が落ち着き、終わったあとは頭の中がすっきりしているのは、マイオカインと集中効果の相乗作用によるものです。
さらに、トレーニングを継続することで、「前回より少し重い重量を扱えた」「フォームが安定してきた」といった小さな成功体験が積み重なり、自己肯定感が高まります。これも精神の安定に欠かせない大切な要素です。
トレーニングは、筋肉を育てて身体に作用するだけでなく、マイオカインを通して脳と心を健やかに保つ“内側からのメンタルケア”でもあります。ストレスを感じた日こそ、体を動かして、身体だけでなく気持ちまで強く、穏やかになっていくばずです。
by 参鶏湯
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