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体重基準のBMIは、参考程度に!

 最近は、医療機関の検査項目にもなっているBMIは「Body Mass Index」の略で、肥満等の判定に用いられる指標のことで、世界の多くの国で使用されているようです。日本では、BMI25以上が肥満とされていますが、健康的な体づくりのためには、BMIの標準値が目安の一つとなります。日本では、男女ともにBMIの標準値は22とされている理由は、肥満との関連が強い糖尿病や高血圧、脂質異常症(高脂血症)に罹り難いとされる数値と考えられているからです。
 しかし、この標準値が見出された研究の対象者は30~59歳の日本人の男性・女性であり、20代や60代以上は含まれていません。また、日本肥満学会の判定基準でも、普通体重と判定されるBMIは、18.5以上25未満というように幅があります。性別や年齢、今の体の状態、目指したい健康状態などによっても、目標とすべきBMIの値は変動します。そして、健康的な体づくりのためには、BMIの数値だけにこだわりすぎるのも避けることが大切です。その理由は、BMIが身長と体重だけで算出される数値であり、脂肪が多い、筋肉が多いといった「体の組成」が考慮されていない点にあります。例えば、身長が175cm、体重が70kgと同じでも、脂肪が多い人と筋肉が多い人とでは、見た目の印象や健康状態などに違いがあります。
 BMIだけでなく、体組成(体脂肪率)にも目を向ける必要があります。体脂肪率の明確な基準は定められていませんが、男性は体脂肪率20%以上で肥満、女性は体脂肪率30%以上で肥満の可能性があると言われています。最近、女性を中心に、BMIが標準的でも筋肉や骨の量に比べて脂肪が多い「隠れ肥満」が増えているので、自分の体の状態を正しく把握するためには、BMIに加えて、体脂肪率もチェックすることが大切です。
 健康的な体を目指すためには、BMIだけではなく脂肪と筋肉のバランス、脂肪のつき方なども意識することが大切です。適度な運動とバランスの良い食事、睡眠などの日々の生活習慣を見直していただく方が大切です。
by ボヤッキー
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