マインド・マッスル・コネクションは、トレーニングを行う際に対象としている筋肉に意識を集中させることでトレーニングの効果を向上させる考え方です。世界中で研究が行われており、何も考えずに筋力トレーニングを行った場合、意識してトレーニングした場合と比較して22%効果が低下したという報告もあります。
バレンシア大学で筋トレ歴1年以上の男性を対象に効果の違いを比べた結果、違いが出たと報告されています。実験では、最大挙上重量の50%で3回6セットのベンチプレスをセット事に意識する筋肉のエリア変える方法です。最初は意識しないで取り組み、2回目は大胸筋を意識し、3回目は上腕三頭筋を意識して効果を筋電図で測ったところ、意識を向けた胸筋の刺激6%、上腕三頭筋の刺激は4%アップしました。この事から意識してトレーニングを行う事でトレーニングの効果の違いが分かります。
私たちの脳は、身体のあらゆる動きを司っています。特定の筋肉を意識することで、脳からその筋肉への神経伝達がより活発になります。
意識を向ける事で脳から筋肉への神経伝達が良くなり神経刺激が増えます。それによって筋繊維が多く使われるようになって、筋肉の動員が大きくなり筋出力も高まります。意識することは、トレーニングの質を向上させる上で非常に重要です。漫然と行うトレーニングと、意識して行うトレーニングでは、長期的な成果に大きな差が生まれるだけでなく、怪我のリスクを減らし、正しいフォームを習得する上でも役立ちます。
取り組み方として、トレーニング中狙った部位が「伸びているか」「縮んでいるか」「力が入っているか」を感じてください。心の中で「今、大胸筋が伸びている」「広背筋が収縮している」などと、使っている筋肉の名前を唱えてみたり、感覚を言語化することで、脳がより明確にその筋肉を認識し、集中力が高まります。その上で、トレーニングを終えた際に目的の筋肉に刺激を感じたか、否かをチェックします。MMCは、あくまで正しいフォームの上で効果を発揮するものです。フォームが不安定になるようであれば、意識することよりもフォームの習得に集中するようにしてください。
by アイフェット
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