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仙骨

 仙骨は、骨盤を形成している骨のひとつです。形は、野球のホームベースに似ていて骨盤の中心で身体のバランスを保っていて、脊椎の土台として上半身と下半身をつなぐ役割があります。「仙人の骨」と書くように古くから「不思議な力をもつ骨」と認識されています。また、英語では「神聖な骨」を意味する「sacred bone」と呼ばれ、古代ローマでも重要視されていたそうです。
 仙骨の作用は、歩行する際に上体、腰から仙骨を通して脚に力が伝わると、スムーズに動く事ができるようになります。臓器を支える役割もあり、骨盤内の腸、膀胱、女性の子宮などの大切な臓器を仙骨とその周辺の骨や筋肉で正しい位置に保ちます。骨盤は仙骨、寛骨(腸骨、恥骨 、坐骨)、尾骨からなる骨が集合して構成されています。他の動物にも仙骨は存在しますが、その動物の動き方に適応する形になっており、四足歩行の動物は長方形のような形状に近く前傾姿勢になりやすくなっており、ゴリラやチンパンジーなどは他の四足歩行動物より人間の形に近づき二等辺三角形ですが、人間は二足歩行し易い形状になっています。
 骨盤には、腰仙関節、仙腸関節等の関節があり、僅かではありますが動いて衝撃を抑制したり、動きをサポートしています。また、仙骨は、腰椎等の椎骨と同様に独立していて仙椎と呼ばれてましたが、5つ仙椎が融合し1つの仙骨となって、骨盤の安定度を向上させています。そして、仙骨に開いた複数の穴(仙骨孔)を通じて神経や血管が骨盤内臓に接続します。左右に4つある仙骨孔は上から上髎、次髎、中髎、下髎とあり左右合わせて八髎穴と呼ばれており東洋医学のツボとして生理トラブルや腰のだるさ、冷えなどに使われることがあります。仙骨の位置や形状の歪みは、姿勢や歩行に影響を与えるだけでなく、腰痛や骨盤の不安定感を引き起こすことにも繋がります。仙骨の安定は、適切な姿勢を維持し、骨盤周りの筋肉の働きを落さないようにすることが重要です。体重管理や運動を通じて骨盤への負担を軽減し、正しいフォームでの運動を心がけるようにしてくださいね。
by トッポギ
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