冬になると乾燥するとよく聞きますが、どうしてなのかに目を向けてみました。
一般的に1㎥の空気中の水分量を飽和水蒸気量と言いますが、温度が異なると含める水分量が違っており、低い温度より高い温度の方がより多くの水分を含んでいます。だから、夏より冬の方が乾燥すると言うことです。湿度計で表示されている数字は、その温度で含むことの出来る水分量に対しての割合を表しているので、湿度は同じでも冬と夏の飽和水蒸気量は違うことになります。
気温が低くなって乾燥しているので水分を補って保湿しなければと化粧水や乳液、クリームなどを良かれと思ってたくさん付けてしまう人は多いですが、肌本来の役割の邪魔をしてしまうことになるようです。肌は、基本的に4つの層からなり、上から角質層、表皮、真皮、皮下組織となっています。角質層は身体を守るためのバリア機能を持ち、乾燥、摩擦、紫外線や雑菌など外部刺激から守ったり肌内部の水分量を一定に保ってくれています。下層の細胞が役割を終え最終的にたどり着き角質となって重なった層になっています。
その角質層が、外部刺激によって乱れてしまうと肌内部の水分が無くなり乾燥して肌荒れとなります。
化粧水などはこの角質層につけることになりますが、過度な保湿は角質がふやけてしまってバリア機能を損なってしまいます。
その為に乾燥を促進させたり、皮脂分泌も促され吹き出物や肌荒れなどのトラブルに発展してしまいます。乳液は、化粧水よりも油分が多く含まれているのでより注意が必要です。余分な油分が毛穴につまったり、肌表面に余った皮脂や油分は刺激となり、バリア機能を低下させて赤みやかゆみとなり、ホコリ等の異物にも敏感になります。
また、化粧水成分などが奥まで届くのが良いと認識されていますが、肌本来のバリア機能を考えると簡単に奥へ届いてしまうのは良くないことになります。肌には高い再生力があるので、適度な運動とバランスの取れた食事、良質な睡眠を意識して肌のトラブルを防ぎたいですね。
by トッポギ
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