姿勢を良くするために「胸を張って、背筋を伸ばす」ようにしている方は多いと思います。しかし、ここでのトレーニングをしている時も、バレエやダンスのレッスンを受けていても、胸を張ってと言われず「お腹を引き上げて」と言われます。「お腹を引き上げて」と言われるとポッコリお腹にならないように引っ込めることかなと思います。
「お腹を引き上げる」ことは、お腹を凹めるのでなく、お腹を真上にくっと持ち上げるようにすることです。お腹を引き上げると体幹が、骨盤の真上にくるので正しい位置に納まります。身体が上に伸びる感覚があり、胸を張らなくても姿勢が良くなる感覚があります。また、脚にかかる負担も減り、歩く時に脚が軽く感じます。そして、ポッコリお腹もスッキリ収まっています。
このことからも、姿勢良くするというのは、単に胸を張り背筋を伸ばすというものではありません。骨盤が正しい位置にあり、その上に上半身を自然にのせるので、無理に胸を張らないでも胸を張って、背筋が伸びているように見えるのが正しい良い姿勢です。しかし、一般的に言われている骨盤を傾斜約30度の正しい位置にするのは、素人にはなかなか難しい芸当です。でも、お腹を引き上げると骨盤は正しい位置に近い状態になります。そして、体幹が保てるというのは、全ての動きに有効ですし、脚にかかる負担が減り軽く感じます。脚に不要な負荷がかからず、綺麗な脚のラインになることも期待できますし、正しい歩き方にも近づけると思います。
すぐにお腹の力をダラーっと抜いてしまう方は、お腹を引き上げることを意識することは必要で大事なことだと感じます。だから、いつでもできるこのシンプルな「お腹を引き上げる」ということを無意識にできるようになっていただくと姿勢も良くなり、身体の調子も良くなると思います。何も運動をしていない人も、運動をしている人も、「お腹の引き上げる」ことを今一度確認してみてください。
by 珍香鈴
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