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滑液

 「軟骨が擦り減る」と聞いたことがある人は多いと思います。関節軟骨は、荷重がかかることや運動により、表面が互いに擦れたり、密着し、“擦り減る”と思われていて、この状態が関節の老化の原因と言われています。擦り減るとよく耳にしますが、軟骨相互の摩擦係数は、計測により0.001~0.0057と極めての少なく、ほとんど触れてないのに近い状態であることが確認されています。雪の日、滑り易い固まった雪の摩擦係数0.10~0.20、滑り易い氷でも摩擦係数0.05~0.15なので、いかに抵抗が少ないかがよく分かります。このスムーズな潤滑は、潤滑面間にある液体(関節液)が重要な役割を果します。
 一般的に関節は、関節面・関節包・関節腔からなり、向かい合った骨が関節包に包まれる構造です。この関節包は二重の膜で外側の繊維膜と内側の滑膜でできおり、この滑膜で作られる関節液を滑液と言います。関節運動などで損傷した組織を軟骨細胞が少しずつ修復しますが、血管がありません。(膝の内部を写真などでご覧になられた方もいらっしゃると思いますが、中は赤くありません)神経も見当たりません。だから、関節軟骨が損傷すると治らないと言われていました。しかし、滑液が、軟骨細胞を修復してくれることが確認されています。
 滑液は、関節の保護・維持などの潤滑の役目と関節軟骨への栄養補給の役目があります。栄養を届ける滑液が関節軟骨組織内の軟骨細胞にまで浸み込むためには、使う・運動するといった関節の動きが必要です。動かすことで滑液が分泌され、吸収され代謝します。世の中でよく耳にする“軟骨がすり減る”状態でも、動かすことで修復スピードが間に合っていれば不具合は起きませんし、もちろん痛みもでません。
 関節の老化や痛みは、関節のすり減る量に対して、修復が間に合っていない状態です。使い過ぎて傷んでしまっても、軟骨細胞が元気になるための栄養が供給されるまで待てばおさまるということです。痛みがあるからと安静にするばかりでなく、関節の働き維持するためにも、運動はとても大切ですよ。
by 健幸運動志同士 みさぽん
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