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運動後の飲酒は?

 筋トレをした後でアルコールを摂取すると、筋肉の合成に必要なタンパク質合成の効率が低下することが研究で示されています。ある研究によれば、筋トレ後にアルコールを摂取することでトレーニングの効果を最大で約30%も低下させる報告があります。筋トレ後のアルコール摂取が筋肉の成長に悪影響を与える理由の一つが、「テストステロン」の分泌への影響です。テストステロンは、筋肉の合成や骨の形成を促す男性ホルモンの一種で、筋トレの刺激によって自然に分泌が高まるホルモンです。しかし、アルコールを摂取するとテストステロンの分泌が低下することが分かっています。
 筋トレを行うと筋肉の合成を高めるスイッチとなるmTOR(エムトール)という酵素が細胞内で働き、たんぱく質の合成が活性化されます。しかし、筋トレ後にアルコールを飲んでしまうとこのmTORの作用が抑制され、筋肉の合成率が減ります。また、お酒を飲むと、「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。このホルモンは、ストレスに対抗するなためのホルモンで、筋肉のタンパク質を分解してエネルギーに変えようとする働きがあり、筋肉を分解してしまいます。
 また、飲酒による睡眠の質の低下も筋トレの効果を低下させてしまうことになります。飲酒するとすぐに寝られるような感覚はありますが、それは間違っています。飲酒後の睡眠前半はノンレム睡眠(徐波睡眠)の割合が大きくなりますが、後半はレム睡眠(体は寝ているけど、脳は活動している状態)が増加し、結果的に睡眠の質が悪くなってしまいます。どうしてもお酒を飲みたい場合は、筋トレ後3時間以上空けてからお酒を飲むようにしていただくと少しはマシなようです。筋肉(筋タンパク質)の合成は筋トレ後、1時間から3時間がピークと言われていますので、そのゴールデンタイムの飲酒を避けていただくと折角のトレーニングが無駄にならないと思います。
by アイフェット
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