雨の日は、なんだかやる気が出なかったり、身体が怠く感じる人は多いと思います。これは気のせいではなく、実際に天候が身体に大きな影響を与えているからです。近年の激しい気象変化にともない、気象病といわれる不調に悩む人が増えています。気象病とは、気温、気圧、湿度の変化が原因で起こる様々な不調の総称です。
雨が降ると湿度がグッと高くなり、洗濯物が乾きにくいように、身体からでる汗が蒸発しづらくなり体内に熱がこもってしまいます。この状態が続くと体温調節ができなくなって、体調不良に繋がってしまったり、熱中症と言われる状態になります。例えば、湿度が70%を超えると25℃くらいの気温でも熱中症のリスクは高くなります。特に運動習慣のない方は、汗をかく能力が低下して、体温調節ができ難くなっているので要注意ですね。
また、気圧も身体への影響は大きいです。気圧とは、地球を覆う大気(空気)の圧力のことで、私たちは常に空気の重さに押されています。そして、ヒトの身体は、常に空気による圧力を受けており、内側から同等の力で押し返すことで気圧の影響を打ち消しています。気圧は日々変化しているので、体内から押し返す力もそのつど変えなければいけません。
耳の奥にある内耳がセンサーのような役割をして、気圧の変化を脳に伝えます。気圧が下がると外からの圧力が弱まり、血管等が膨張するので血液の流れが緩慢になりますが、適切に自律神経が機能していれば、気圧の変化に合わせて血管を収縮させることができます。しかし、気圧を感じ取るセンサーの役割をもつ内耳が敏感だと、気圧の変化によって過剰に交感神経が刺激され、頭痛やめまいを発症し易くなります。
対策としては、積極的に体を動かして、自律神経をコントロールしてストレスに適応できる身体にしておくことが重要です。身体を動かすことは、血流を促進させて、体温を高めの状態で保つことになり、自律神経の安定だけでなく、身体全体の機能改善にも繋がるので、生活習慣として取り入れてくださいね。
by ガッキー
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