ブログ

　最近では、いろいろなサプリメント（栄養補助食品）が出回ってます。少し前までは、医薬品として取り扱われていたビタミンやミネラルも簡単にコンビニなどで手に入るようになっています。手軽に栄養の補給ができるようになって良いように思いますが、なぜ医薬品として扱われていたものがコンビニやスーパーで手に入れることができるようになったのでしょう？また、簡単に摂取しても良いのでしょうか？
　そもそもビタミンやミネラルは、単体での働きの効果はあまり大きくありません。ですから、副作用の影響も薬ほどは、少ないから医薬品の取り扱いから外れたと言われています。しかし、効果があまり大きなものでないからといって過剰に取ると、やはり体には多大な影響が出てきます。例えば、脂溶性のビタミンAを短時間に多量に摂取すると、イライラ、脱毛、頭痛、嘔吐、肝臓と脾臓の肥大、貧血などを引き起こします。また、妊娠初期に１日に25,000IUのビタミンAを摂ると、流産あるいは胎児への催奇性があると言われています。
　ビタミンDの過剰摂取では、胎児への催奇性、循環器系と肝臓の機能障害、ビタミンB6では、運動神経失調、発疹、そして、ビタミンCでは、下痢や嘔吐、三環系の抗鬱剤の吸収を妨害することが確認されています。
　ミネラル類には重金属類も多く、身体に蓄積されやすのでビタミン以上に過剰摂取には注意しなければならないようです。中でも、鉄は嘔吐や下痢などの中毒を起こすだけでなく、幼児が成人用のサプリメントを飲んだだけでショック死した事例も報告されています。日本人には、不足していると言われているカルシウムは腎臓結石を起こし、亜鉛や鉄の吸収を妨げてしまいます。カリウムは体内のミネラルバランスを崩すし、心臓や腎臓に負担をかけてしまいます。これらのことからも、「体に良いから」と安易に単体の栄養素を摂るのは考えなければなりません。普通に食事ができているようであれば、特にサプリメントを摂る必要などないと思います。ただ、競技スポーツ選手は普通の食事だけでは、栄養素をとるのは難しいので、その場合はしっかりと食事の内容を分析し、足りない栄養素を補給してあげたら良いと思います。
by　グランブラー

クリックお願いします。