・目覚めた時 ・緊張状態が続く時 ・眠たい時 ・退屈な時 ・集中したい時など様々な場面で“あくび”が出ることがあります。しかし、何気なくする“あくび”ですが、ハッキリとしたメカニズムは未だに解明されていないようです。
「酸素が足りていない」説
実際“あくび”は大きな口を開けますが、大量に空気を吸っているわけでもなく、逆に意識すれば空気を吐きながら“あくび”をする事だって可能な為、この説はな根拠が希薄だと考えられています。
「脳を刺激するカンフル剤」説
“あくび”をしているときの人間の脳波を測定すると、覚醒時の脳波であるβ波が観測されています。“あくび”が身体に与える作用として覚醒作用があるようです。脳波は、顔の筋肉が大きく関わっている可能性が高いと考えられています。特に、モノを噛むときに使う「咬筋」が、“あくび”のときに大きく伸縮します。これが強烈なパルス(脳波の動き)を発生させており、その事により顔や脳への血液の循環が良くなり、「脳のオーバーヒート」を防ぐと考えられています。
眠たい時に出る“あくび”
眠たくて寝ようとしている時はあくびなど出ずに、車の運転中で眠たい時、眠たいが何か作業をしている時など、「重要な場面にいる!」と思っているのに、脳波はOFFモードになりつつある、そんな時に、手っ取り早く脳波を動かすために、咬筋を収縮させる“あくび”が発生するようです。“あくび”が出るのは、体が脳に「しっかりしろ!」と喝を入れていると考えられています。他の動物も同じように、集中力を発揮する直前に“あくび”をするようで、肉食獣がほかの動物に飛びかかろうとする前には必ず“あくび”をするそうです。
これらもあくまで仮説止まりです。しかし、“あくび”についてだけでなく、人間の機能全般においてもまだまだ明確になっていない事だらけの様ですね。
by コオロギ
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