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その薬は、大丈夫ですか?

 若者に比べて薬の副作用にさらされやすい高齢者向けに、避けたほうがよい医薬品リストというものが、2008年に国立保健医療科学院の疫学部長らの研究グループが作成し、発表しています。海外ではよく公表されているようですが、患者の年代に着目して「不適切な薬」がリスト化されるのは国内ではそのときが初めてでした。掲載されるのは、睡眠薬や解熱薬、降圧薬、抗血栓薬など約70種類で、医師の処方が必要なものばかりで、65歳以上の患者には一般的に、このリストにある薬は避けた方が良いと、高齢者の診療にあたる医師らに対して推奨しています。高齢になると肝臓や腎臓の働きが悪くなり、副作用の影響を受け易くなるため、患者や家族らにも気をつけてもらいたいと、一般に広く公表しています。
リスト選定の基準は、
(1)服薬によってふらついて転倒する、幻覚が出る、尿の出が悪くなるなどのリスクがあり、薬効による利益を上回る恐れがある。
(2)代替できる薬がほかにもある。
の二つです。欧米で広く用いられている米国の医師マーク・ビアーズ博士作成のリストを基に、国内外の副作用事例に関する論文を加味し、原案を作成して、国内の内科医、臨床医、精神神経医、薬学医などの意見を聞き、まとめたものです。また、病気別に、この持病を持つ高齢者が特に避けた方がよい薬もリスト化されております。
 「不適切な薬の使い方で、体力の落ちた高齢者を寝たきりにしてしまう場合もあります。リストに挙げた薬の使用は避けて欲しいですが、どうしても必要な際は副作用の出方を注意深く観察し、慎重に使うべきだ」と注意喚起しています。薬を服用しているのに症状が良くならない、またその症状以外に他の症状が出だしたなど、身体の不具合を持っている方、改善するつもりで服用しているその薬が原因だったりすることも多い様です。心当たりのある方は一度ご自身の飲んでいる薬がどんな薬かを確認してみるのも良いかもしれません。
 参考図書として下記のような本も販売されております。『医者からもらった薬がわかる本』毎年改訂されるロングセラーで、主要な薬の写真が掲載され、読みやすい事典となっています。『投薬禁忌リスト 重大な副作用』医療用医薬品の添付文書に警告や禁忌等の記載のあるものを収録しています。
 医師、病院任せにしないで、一度自分の薬を確認してみてくださいね。
by 珍香鈴
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