「片足には、 いくつの筋肉があると思いますか?」
足の動きには約30個の筋肉が関わり、 そのうち約20個は足の中だけに存在する「内在筋」と言われています。 これらは足趾の細かな動きや、 足部アーチの安定、 立つ・歩くときの姿勢制御に関わっています。そこで近年注目されているのが、 裸足に近い感覚で歩ける「ベアフットシューズ」です。 研究では、 クッション性や踵の高低差などを抑えた「ミニマリストシューズ」として検討されることが多くあります。
では、 履くだけで足は強くなるのでしょうか?
2025年の過去の実験で得た情報を参考にした28件のランダム化比較試験で、
1,399人を対象に検討した結果、 ミニマリストシューズの使用によって第2~5趾の筋力が高まる可能性が示されています。 一方で、 研究数の少なさや偏った実験などから、 科学的根拠の確実性は「低~非常に低」と評価されています。 つまり、 効果は期待できますが、「履けば必ず足が強くなる」とまでは言えないようです。
では、 足を強くすることにはどんな意味があるのでしょうか。
足部内在筋トレーニングを調べた過去の実験や考察では、筋力だけでなく、 バランス能力や足部アーチに関する指標の改善も報告されています。足は、 毎日身体を支え、 地面から力を受け取る土台です。 ベアフットシューズは魔法の靴ではありませんが、 普段とは違う刺激を足に与え、 足を使う機会を増やす一つの選択肢にはなります。ただし、 いきなり長時間の歩行やランニングに使うのは注意が必要です。
今までの実験や考察などでは、 普段ミニマリストシューズを履かないランナーが移行する際、 筋骨格系トラブルが増える可能性が示されています。「普通の靴は悪い」「裸足が正解」と決めつけるのではなく、 自分の身体に合わせて少しずつ取り入れ、 自分の足で「支える・動かす」能力を育てていくことが大切です。
by FIN
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