ヒトは日常的に目・耳・皮膚、筋肉から得られる情報を合わせて、自分の身体が空間に対してどういう位置関係にあるのか正確に把握しています。
例えば、乗り物に乗った時、耳にあるセンサーが揺れやスピードなどを感知し、その情報を脳へ伝達します。しかし、耳の中の三半規管のリンパ液や耳石が乱れてしまったり、あまり経験したことのない揺れやスピードに対して脳がその状況を正しく処理でなかったりすると、不快な状態と認識します。情報にずれが生じた結果、吐き気、めまい、頭痛といった乗り物酔いの症状を引き起こしてしまいます。3D映像を鑑賞した際に起こる不快感は、内耳や筋肉からの情報が遮られ、視覚に頼った情報の収集、脳への伝達が行われます。
通常の伝達とは異なる為、脳が混乱するために起こると考えられます。さらに、睡眠不足や疲労、不安やストレス(精神的要素)など自律神経の乱れも乗り物酔いを引き起こしやすくする要因となります。
乗り物酔いを予防、緩和する手段の一つに酔い止め薬があります。
その成分は多岐に渡りますが、嘔吐中枢の刺激や内耳前庭での自律神経反射をおさえて、めまいや吐き気を和らげるものや、脳の中枢に働き、副交感神経の興奮を抑え、消化器官の緊張を緩めるものや胃粘膜への麻酔作用で、
吐き気を抑えるものなどがあります。また、十分な睡眠、揺れの少ない席の確保、乗車したらすぐに寝る、手や足、耳のツボを押すなどの対策も有効です。
そして、身体を動かすことは目・内耳(三半規管・前庭)・
筋肉の情報伝達の連携を高めるだけでなく、自律神経や内臓を整えることに密接に関わりがあります。乗り物酔いに悩まされている方は予防策の一つとしてぜひ運動習慣を取り入れてみてください。
by COMO
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