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良い姿勢?

 「良い姿勢」と聞いて、 背筋をピンと伸ばし、 胸を張った姿勢を想像する方は多いと思います。姿勢良くするように指摘されるとほとんどの方が、胸を張って背筋を伸ばすように意識されます。しかし、すぐに元に戻ってしまいます。その理由は、 良い姿勢は、 必ずしも背筋を伸ばし続けることではないからです。私たちは日常生活の中で、 さまざまな姿勢をとっています。例えば、 床に落ちた物を拾うときには身体を前に曲げ、 高い場所にある物を取るときには腕を上げて身体を伸ばします。また、 歩いているときには身体の重心が絶えず移動しています。つまり、 私たちの身体には、 一つの姿勢を維持する能力だけでなく、 状況に合わせて姿勢を調整する能力が必要なのです。
 姿勢は筋肉だけで維持されているわけではありません。目から得られる情報、 耳の奥にあるバランスを感じる器官、 筋肉や関節から伝わる身体の位置、状況などの情報を脳がまとめ、 筋肉に指令を出すことで姿勢を調整しています。そのため、 姿勢を安定させるには、  外部から受ける刺激や状況に対して、身体を思い通りに素早く動かしてバランスを保つ能力も必要になります。
 年齢を重ねると、 筋力やバランス能力が低下する人が多くなります。これらの機能を維持・向上させるためには、 歩行運動だけでなく、筋力トレーニングを加えることが重要です。特に普段使っていない身体の後ろ側の筋肉の働きを高めることで、脳はその部分も使った動作や姿勢を保持しようとします。取り立てて、 立ち上がり動作やバランス運動などに取り組まなくても働いていない筋肉が使えるようになると「姿勢が良くなった」「歩くのが楽になった」「立ったまま靴下が履けるようになった」等を体感できます。
 大切なのは、 無理に見た目の良い姿勢を作ることではなく、 自分の身体を楽に、 自由に動かせるようになることです。良い姿勢は、日常生活を快適に過ごせるだけでなく、 病気やケガの予防にも大きく貢献してくれます。良い姿勢を獲得するためにも正しい運動に取り組みたいですね。
by FIN
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