トップアスリートの動きは力強いのにしなやかで動きの流れが途切れず、美しく無駄がないと感じさせてくれます。
それと比べるとキャリアの浅い人たちは、動きにぎこちなさを感じる場合が多いです。「柔軟性はあるのにスムーズに動けない」「思い切り力を込めているのにパワーが伝わらない」等の差は柔軟性や筋力の違いではなく身体操作にあります。
人間の動きは、骨や筋肉だけの作用ではありません。例えば、走る時に地面を蹴ると地面からの反発力を身体のバネを使うことで弾性エネルギーとして推進力に変換できるので、
筋肉だけに頼らずとも楽に身体を動かすことができます。身体操作は筋肉以外の協力者を利用する身体の動かし方になるので、骨格や関節の配置といった身体のつながりとエネルギーリターンの活用が大事になります。身体の各部位で生まれた力を骨格や筋肉、腱の構造を介してパワーを発揮する部位に集約させることができます。また、身体が受けた力を運動エネルギーに変えることで少ない力で大きなパワーを生み出すことができます。
また、同じ重さのバーベルを持ち上げる場合、歯を食いしばって色々な筋肉を緊張させた状態と必要最低限の力感でコントロールした状態を比較すると、
前者は身体のつながりが不十分でエネルギーリターンが活用できません。筋力への依存度が高い動作になり余分なエネルギーを消費しやすいため疲労の蓄積が早いので、多くの回数をこなせません。また、関節や筋肉への負担が増加して怪我のリスクも高まります。後者は地面からの反発力のエネルギーリターンがバーベルの挙上動作に活かされるので筋肉の過度な緊張を避けながら効率的にバーベルを持ち上げることができます。無駄な疲労を抑えれるので動作が安定しより多くの回数をこなせるようになります。
つまり思い切り筋力を使うようなトレーニングばかりしていると筋力依存型の動き方になってしまい易くなります。身体に余計な負担をかけずに大きなパワーを発揮できる動き方を身に付けるように取り組んでいただくとケガの予防にもなり、日常生活に楽になりますよ。
by アイフェット
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