メンタルヘルス(心の健康状態)を扱う「心理カウンセラー」は、ネット上では無法状態になっているようです。そもそもメンタルヘルスに関わる資格としては、公的資格に準ずる臨床心理士や、国家資格の公認心理師がありますが、無資格カウンセラー」が多くなっているのは、法律上、「業務独占」ができないからのようです
長く続くコロナ禍の中で、ネット上で多く目にするのが、「心理カウンセラー」でZoomやLINEも活用して、オンラインで相談できるように工夫されています。ひとくちに「心理カウンセラー」といっても、その実態は玉石混交で、公的資格に準ずる「臨床心理士」や国家資格の「公認心理師」といった資格を取得していないケースも多く、ネット上には「無資格カウンセラー」が往行しています。
「メンタルヘルスに関して、話を聞いてもらってすっきりする人もいますが、重大な問題を抱えて自殺のリスクが高かったり、精神疾患をもう発症したりしている人もいるかもしれません。それなのに専門知識がない人がお金を受け取り、『相談に来たから話を聞けばいいんだろう』で済ませて、病気が悪化したり、最悪の場合、自殺をしたりするかもしれないことが問題ですね。また、弱っている相手に性的な接触をして倫理的な問題を起こすこともあり、いろいろな害が発生する可能性があることが一番大きな問題だと思っています」
公認心理師に相談すると、条件を満たせば保険が適用され、費用は数千円、保険適用外でも大学の相談室での相談料金は数千円以下ですが「無資格カウンセラー」では1時間数万円の費用を請求しているところもあります。「メンタルヘルスが悪化しないとしても、効果のないことをダラダラ続けて、しかも法外な費用がかかるのも害になりえます。今これだけメンタルヘルスが社会的に大きな問題になっているなかで、無資格カウンセラーが蔓延ってしまうのは、良くないことです。できるだけ早い対策が必要です。
by 自奇留
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