習慣的就床時間の1〜2時間前から分泌され始め、深部体温が最低になる1〜2時間前にピークを迎える睡眠ホルモンと言われるメラトニンは、深夜2時頃がピークになります。メラトニンは、サーカディアンリズムに従い夜に分泌され、光刺激によって分泌が抑制されるので「ドラキュラホルモン」とも呼ばれ、入眠作用や睡眠維持作用があります。一方,コルチゾールは、睡眠初期のノンレム睡眠(大変深い睡眠)で分泌が抑制され、朝の起床前後で分泌は最大値示します。コルチゾールは、血糖値維持や肝臓における糖新生促進などの作用があります。これは日中に活発に過ごすために使われ、夜に向けて減少していきます。そして、ストレスに耐えて生活するためにも重要な役割を果たしており「ストレスホルモン」とも呼ばれています。
メラトニンは、松果体でセロトニンから生合成されます。メラトニン分泌は、睡眠初期のノンレム睡眠(深い睡眠)を実現し、効果は主に下記のようなモノがあります。
(1) 大脳皮質を充分に休める。
(2) 成長ホルモンによる身体の成長、修復および疲労回復を助ける。
(3) コルチゾールの分泌を抑制する。就寝中に持続的にコルチゾールが出続けると、血糖値が高くなり過ぎたりして、成人病を来す恐れがあるだけでなく、過剰に脳に運ばれると、記憶を定着させるために大事な海馬という器官が侵害されます。
(4) 嫌な記憶を消去する。嫌な記憶は、ストレスになり、安定した睡眠を阻害するのみならず、ストレスホルモンであるコルチゾールを大量に分泌させてしまって海馬を侵害します。
(5) 脳細胞を修復・保護する。睡眠を誘発する物質(睡眠物質)の一つである酸化型グルタチオンは、日中に蓄積されて、ある程度溜まると眠気を生じさせます。
そして、入眠するとニューロンの過剰活動により出来た細胞毒などから脳細胞を保護します。良質の睡眠を実現する上でメラトニンの分泌は不可欠なので、分泌を抑制させないようにすることが大切です。
by 太久籠
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