経口補水液(OS-1など)は、脱水状態の方が水分や電解質を効率よく補給するために開発された飲み物と言われています。
熱中症や下痢・嘔吐などによる脱水時にはに役立つこともありますが、健康な人が日常的に飲み続けることはお勧めできません。その理由は、まず、ナトリウム(塩分)の過剰摂取です。経口補水液には、水分吸収を高めるためにナトリウムを始めとするミネラルが多く含まれています。必要以上に飲み続けると、むくみや血圧上昇の一因になる可能性があります。そして、ブドウ糖も含まれているため、普段の水代わりに飲むと余分なエネルギー摂取につながります。スポーツドリンクより糖分は控えめですが、「ゼロ」ではありません。
また、経口補水液は、腎臓が余分なナトリウムや水分を排出する負担を増やす可能性があります。健康な人であれば、大きな問題になることは少ないですが、腎機能や心機能に不安がある方は注意が必要です。そして、意外と知られていませんが、必要以上の電解質補給は、体内のバランスを崩す可能性が高くなります。私たちの身体には、ホメオスタシスという体内環境を一定の基準で安定して保つ仕組みが備わっています。だから、適切な水分・ミネラルを食事で摂れていれば、一時的な失った水分を補給するだけで良いのです。脱水していない状態では、あえて経口補水液を飲むメリットはないだけでなく、身体に負担をかけることの方が多くなります。
運動後も、軽く汗をかいた程度であれば、水や麦茶で十分な場合が多いです。そして、食事から塩分やミネラルを摂っているので、わざわざ補う必要はありません。つまり、経口補水液は「普段飲む飲み物」ではなく、「身体が本当に必要とする時の飲み物」です。 状況に応じて正しく使い分けることが、健康維持への近道と言えるでしょう。
by 参鶏湯
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