「尿漏れ」「残尿感」「キレの悪さ」など、年齢を重ねるにつれて排尿障害は増えるようですが、なかでも代表的な症状が頻尿です。泌尿器科の医師によると「臨床医学的には、1日10回以上トイレに行くと、『頻尿』と定義されます。“年を取ったせいだから仕方ない”と軽視されがちですが、命に関わる重大な疾病の予兆となっているケースが存在します。」1日の水分摂取量や気候の寒暖によって変わってくる部分もありますが、排尿が1日5~8回程度であれば正常とされています。
頻尿の原因でもっとも多いのが前立腺肥大で、加齢とともに前立腺は大きくなるため、それに伴って尿の通り道が狭められたり、膀胱が圧迫されたりします。結果的に残尿を発生させるなどして、膀胱内に尿が溜まりやすくなるため頻尿なります。そして、まずは良性の腫瘍である前立腺肥大症が疑われます。
次に、神経内科の専門家の研究によると、認知症を発症すると頻尿を起こすケースが多いと報告されています。認知症になって大脳皮質に異変が起きると、本来必要でない排尿指令を膀胱に出すことで頻尿になり、この症状は認知症の初期から現われるので、重要な「サイン」となるようです。
また、頻尿が1日のなかで「いつ」起きるかという観点も重要で、医学的には頻尿は2つに分類されます。日本排尿機能学会の調査によれば、昼間頻尿がある人は3300万人、夜間頻尿は4500万人にのぼるとされています。
「年齢が原因で、トイレに行く回数が増えた」と思っておられる方、もしかすると病気が原因になっているかもしれません。また、筋力が低下することでも、頻尿は発生しますので、筋力低下させないように生活習慣を見直す必要があるかもしれません。
by 頃僕来
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