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臓器脱

 臓器脱は、子宮、膀胱、直腸といった骨盤内の臓器が外に出てくる女性特有の疾患です。これらの臓器は筋肉を中心とする骨盤底筋によって支えられています。しかし、出産や加齢などによって骨盤底筋が緩むと臓器が下がり易くなります。下がってくる臓器によって、子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤などと呼び名が変わって、総称して臓器脱と呼んでいます。10人に1人の割合の発症率の高い病気ですが、恥ずかしさから受診していない方が多いようです。陰部にピンポン玉のようなものが触れる、座るとボールの上に座っている感じがする、何か挟まっている感じがすると訴える方が多いです。違和感だけでなくトイレが近い・尿漏れ・尿が出にくい・便秘など、排尿や排便にも支障をきたします。
 症状が軽いうちはお腹に力が入った際に体外に飛び出す程度ですが、重症になると常に飛び出た状態になり、歩行に支障が出たり、下着にこすれて出血するようになります。また、改善対策をしないまま放置すると重力によって下がってくるため、だんだんと症状が悪化してきます。出産後体重増加している方、ほとんど運動しない方、座っている時間が長い方、便秘の方は、臓器を支える力が弱くなっている可能性が高く、発症の確率は上がります。症状が出ている方は、トイレに15分以上座らないことと物を持ち上げるときは、息をゆっくり吐きながら膝を柔らかく曲げるようにしてください。
 何より、骨盤底筋の働きを高めることは、初期治療としても予防としても効果が高いです。骨盤底筋の働きを高める体操を紹介させていただきます。背筋は伸ばして深呼吸をゆっくりと行って、キューッと2~3秒間、排尿を我慢するようなイメージで締めます。それを10回程度繰り返してください。また、腿の内側の筋肉の間にボールを挟んで強く締める、緩めるを繰り返すことで骨盤底筋を鍛えることができます。早ければ1ヶ月程度で効果が出てきます。是非取り組んでみてください。
by 倍筋愚
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