ニオイの専門家”が、「汗臭さや加齢臭などの『脂質系』のほか、口臭や便臭として表れる『たんぱく質系』、そしてアンモニア臭がする『糖系』の3つで、たんぱく質系の体臭は、肝臓の機能低下が原因であることが多い」と解説しています。そして、「本来、にんにくやねぎといったニオイの強い食べ物を摂ったとしても、小腸を経由して肝臓が栄養素を吸収する時に、ニオイ物質を分別して排泄してくれます。それを『腸肝循環』といいます。しかし、肝臓の機能が低下するとニオイ物質が分別されないまま血流にのり、全身をめぐってしまうのです」と補足しています。つまり、「臭いが残った血液」が、流れることで体中に”ニオイ”が運ばれ、口臭や体臭などあらゆるニオイがキツくなるようです。
また、「一緒に餃子を食べても口臭が長く残る人とそうでない人がいて、その原因は舌にある」と口臭専門クリニックの医師は言っています。「にんにくなどのニオイの強い食材を食べた直後の口臭は、誰にでも起こります。ただ、そのニオイが長く残る人は、舌の表面についている白い苔状の『舌苔(ぜつたい)』が多い場合がほとんどで、舌苔に食材のニオイが吸着されてしまうと、なかなか落ちないのです」と解説しています。その対応に“舌みがき”等のグッズも市販されていますが、舌にダメージを与えるものもあるので注意が必要とのことです。お勧めは、人差し指と中指にガーゼを巻きつけ、舌の奥から手前に向けて1~2分ほどやさしく滑らせるように舌苔をかき取るのが良いようです。
臭いものを食べた後の“一時的な口臭”なら、舌掃除によってある程度防げますが、血液にのって全身にまわるタイプのニオイは、肝臓の機能改善が必要です。肝臓に負担をかける飲酒を控えるだけでなく、動物性脂肪の大量の摂取、無暗に薬やサプリメントを服用することも控えた方が良いようです。また、血液循環の促進も肝臓機能の改善には、重要なのでできるだけ身体を動かすように心がけてくださいね。
by 頃僕来
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