皆さんは自分の呼吸を意識したことはありますか?無意識のうちに口が開いて口呼吸になっていませんか?口は、食べ物を取り込むためにあり、本来の生理的な呼吸は、鼻呼吸でなければいけません。
鼻には、呼吸のための優れた機能が備わっています。取り込まれた空気は、鼻腔にある鼻毛や粘膜により埃や花粉、ウイルス等の異物が取り除かれ、加湿加温され体に負担のない状態に整えられます。また、鼻呼吸は自然に腹式呼吸になりやすく、深い呼吸が可能となり、胸が開いて姿勢も良くなり、肩凝り、腰痛の改善も期待できます。更に、呼吸に意識を向けることで自律神経も整うといわれています。
ヨガでは呼吸をとても大切にしています。呼吸に合わせてポーズをとるのは勿論、練習前や後に呼吸だけに集中する時間をとることもあります。その呼吸法は沢山ありますが、なかでも鼻呼吸を特に意識しやすい片鼻呼吸は日常生活にも取り入れやすくおすすめです。
片鼻呼吸は左右それぞれの鼻の穴を交互に塞いで行います。やり方は簡単です。
⓵ 右手で人差し指と中指を折り曲げた状態を作ります。
⓶ 左手は親指と人差し指の先をつけて円をつくり他の指は伸ばしたまま左膝の上に置くか、お腹に添えてもよいでしょう。
⓷ 右手の親指で右鼻を塞ぎ左の鼻からゆっくり息を吸います。次に右手の薬指で左の鼻を塞ぎ右の鼻からゆっくり息を吐きます。吐ききったらそのまま右の鼻からゆっくり息を吸います。
⓸ 右の鼻を塞ぎ左の鼻からゆっくり息を吐きます。吐ききったらそのまま左の鼻からゆっくり息を吸います。
これを10回ほど繰り返します。
はじめは指の入れ換え等が上手くいかないかもしれませんが、あまり気にせず、まずは深く長い呼吸を意識しましょう。左右の呼吸をバランスよく行うことで自律神経が整い身体の不調も改善されていくといわれています。家でも仕事先でも気軽に出来る呼吸法ですので、是非普段の生活にも取り入れてみてはいかがでしょうか。
by ヨガインストラクターChieko
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