人間は年を重ねれば肌の張りを失い、皺(シワ)が増え、その年齢相応の顔立ちになっていくものです。しかし、中にはいつまでも実年齢よりも若く見える人々もいます。そうした見た目の違いが、実は寿命にも関わっているかもしれないと英ロンドン大学の医学研究チームの研究結果を英国の紙面で紹介しています。
1,826人の双子(70歳以上)をサンプルに選び、その写真を20歳代~50歳代の20人の看護師、10人の20歳代~30歳代の男性医師、11人の30歳代~50歳代の女性医師に見せて、写真の人物の年齢を推測するよう依頼し、この質問結果とその後の生存状況の関連性を調べました。双子を取り上げた理由については、老化に関わる遺伝子情報を同様に持っていても、環境の違いにより生じた見た目の変化が、寿命の違いに結びつくのかどうかを容易に掴めるためとのことです。調査の結果、10年後の生存状況では、全体37%に当たる675人が亡くなっていたことが判明し、その多くは年齢推測の際に、実年齢より老けて見られた人だったことから、“見た目の年齢”は、生存状況とかなり関係していると結論付けています。そして、同じ双子の間でも、推測された年齢の幅が大きいほど、“老けて見られた方”が、先に亡くなっていたようです。この研究調査の中で、教授らは染色体末端部を保護する役割がある“テロメア”という部分の長さを調べています。この部分が、短い人は老化のスピードも速く進行すると考えられていて、今回の研究でも若く見えた人ほど、長いテロメアを持っていることが確認されています。研究チームの教授は、「成人が『年齢より老けて見える』と言われれば、健康状態が良くない証だ。」と忠告しています。肌の皮膚のたるみなども軽く見てはいけないのかもしれません。
若さを保つということは、長寿にも繋がるということが、最近の研究でも解かってきています。そして、見た目の若さを維持したり、取り戻したりするのに一番効果的な方法が運動です。身体の循環を良くし、新陳代謝を上げることにより、生まれ変わる力を促進してくれます。運動する時間を作って、若々しい、元気な身体を手に入れましょう!
by 珍香鈴
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