何となく気持ちが落ち込んでしまうことは、誰にでもあるものです。気持ちが沈んでいると食欲もわかず、それでも気分を上げるためには、無理をしてでも何か食べた方がよいのでしょうか?気分を上げてくれる食材があればご紹介したいところですが、残念ながらそのような食材はありません。ただ、食べる楽しみを気分転換に利用するのはありだと思います。また、食欲がなくどうしても食べられないのが一時的なものであれば、無理をして食べる必要はないと思います。
「気分が沈みやすい人」というと、どちらかというと食の細い痩せ型の人を想像する方が多いのではないかと思います。しかし、実際には、過食傾向で太り気味な人の方が、気分が沈みやすい傾向にあるといわれています。さらに、うつ病や慢性的なストレスを抱えている人ほど、生活習慣病の罹患率が高いという報告もあります。これらは食が悪い形でのストレス解消法になってしまっているケースといえるかもしれません。
実際に、健康な人のグループとうつ病の人のグループを比べると、男性では肥満1度(BMI25~30)の人たち、女性では肥満2度(BMI30>)の人たちが、うつ病のグループに多かったという報告があります。うつ病とメタボにこのような関連性があるとすれば、肥満予防の食事を心がけることで、うつ病を始めとする気分の落ち込みにも一定の効果があると考えられます。
憂うつな気分の解消やうつ病予防のためには、自分が楽しめるストレス解消法を持つことです。大声で歌ったり、定期的に運動をすることも効果があります。また、必ず朝日を浴びることを心がけるといったことも有効です。朝日を浴びると、体内時計がリセットされリズムが整います。この状態で朝食を食べると、さらに生活リズムが整います。朝食は午前中のエネルギー源となるだけでなく、生体リズムを整える上でも大切なのです。
by chirune
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